よくある質問
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Q&A
お布施は薄墨ですか?
お布施に薄墨は使用せず「濃墨」で書く
お通夜やお葬式でご遺族に渡す「香典」は「薄墨」で書く習慣があります。
急な弔事で墨をゆっくり磨る時間がなく、急いで駆けつけるという意味から薄墨が使われるようになりました。
お布施は予め準備をしておくもののため、薄墨を使用する必要はなく、通常の濃墨(黒墨)で書いて問題ありません。
49日 お布施 一万円でも大丈夫ですか?
一般的な目安としては四十九日、一周忌法要では3万円から10万円のお布施を包み、三回忌以降の法要では1万円から5万円を包んでお渡しするのが一般的です。
納骨の有無によって用意したいお布施の目安も変わります。
また、月命日や彼岸に読経をお願いするなら5,000円~1万円程度を納めるとよいでしょう。
お葬式の作法について全く無知なので教えて下さい
ご葬儀の形式(会葬者の人数)や式場のスペース、地域性による習わしによって様々です。
基本的には式場中央の通路(お焼香の場)を基準に、右側と左側に分かれて着席します。
故人との血縁関係が深い順に座るのがしきたりで、「右側の祭壇に一番近い場所に喪主、左側の祭壇に一番近い場所に世話役代表」が着席します。
右側は喪主以下、故人との血縁が濃い方から家族単位で順次着席していきます。
例.)
• 喪主
• 長男
• 長男の配偶者
• 二男
• 二男の配偶者
左側は世話役代表以下、世話役、友人・知人、職場関係の方達が順次着席していきます。右側に着席しきれなかった親族が左側に回る場合もあります。
生前、故人と付き合いの深かった友人でも親族側に着席してもらうことがあります。
基本的には祭壇に向かって右側が遺族親族、左側が友人や知人と覚えておきましょう。故人と繋がりのあった方々の中に、「勤務先の社長など、社会的地位の高い方はなるべく前の方に座ってもらう」、このような配慮は欠かさないよう気を付けましょう。
お焼香の回数は何回が正しいのですか?
各宗派でお焼香の回数やお線香のあげ方が異なり、作法に違いがあります。
宗派 | 焼香の回数 | 線香の本数 |
---|---|---|
天台宗 | 押し頂き3回 | 3本 |
真言宗 (智山派) |
1回又は3回 | 3本 |
真言宗 (豊山派) |
1回又は3回 | 3本 |
浄土宗 | 1回又は2回 | 1本を2つに折る |
浄土真宗・東 (大谷派) |
押し頂かずに2回 | 火は付けず折って置く |
浄土真宗・西 (本願寺派) |
押し頂かずに1回 | 1本を2つに折り横に寝かせる |
臨済宗 | 押し頂き1回 | 1本 |
曹洞宗 | 1回目は押し頂き、続けて押し頂かずに1回 | 1本 |
日蓮宗 | 押し頂き1回又は3回 | 1本 |
日蓮正宗 | 押し頂き3回 | 折って置く |
※「押し頂く」とは、摘まんだ抹香を額へ持っていく仕草のこと
お寺様のお布施と一緒にお渡しするお車代と御膳料は、どうして必要なの?
お布施というものの本質的な考え方は、「お気持ち」なんです。
お布施は、施主の寺院への御礼の気持ちを金銭に代えてお渡しするのですが、現代ではこれが形骸化してしまい、「形」ばかりが、つまり、しきたりや相場ばかりが先になってしまいました。
「心」と「形」の2つがあるとするならば、「心」が置き去りになって「形」ばかりが重要視される葬儀の現場になっている、ということですね。
本来は、お寺様をお迎えに上がって斎場までお連れする。葬儀が終わるとまたお寺様を寺院までお送りする。この手間を省いて金銭に代えたのが、「お車代」です。
また、葬儀の後はみなさまも懐石料理などを用意して食事をされますが、お寺様にも同席していただいてふるまうものでした。それを金銭に代えたのが、「お膳料」です。
お車代やお膳料を用意するしないは施主様のお気持ち次第です。
ただ、お車代やお膳料といった「形」に、お寺様を敬う「心」、お寺様に感謝する「心」が込められて出来上がった慣習である
故人を自宅に安置したいと思います。気をつけることはありますか?
1)近隣の方々の目に触れることがあります。
もしもお客様が家族葬を希望されるのなら、あるいは不幸を近隣の方々に知られたくないのであれば、ご自宅安置にはリスクがつきまといます。
寝台車による搬入や搬出の際に目に触れてしまう可能性があるからです。
もちろん、それらを避けるために早朝や深夜のご希望にも応じますが、それでも100%とは言い切れないでしょう。
2)ご安置するお部屋までの導線は確保できていますか?
寝台車から玄関、玄関からお部屋までの導線で、故人様をお運びするスペースに余裕はありますか?
狭い箇所を曲がらなければならない、お身体を少し傾けなければならないなど、さまざまなことが想定されます。
3)ご安置するお部屋に最低2畳分のスペースがありますか?
故人様はお布団を敷いてお休みいただきます。
その手前に枕飾りと呼ばれる祭壇を設置します。
その手前にお参りの方のための座布団を敷きます。
こう考えますと、最低でも畳2枚分のスペースは必要になるかと思われます。
4)マンションなどのエレバーターにストレッチャーが入りますか?
通常のエレベーターであれば、その内部の奥に「トランク」と呼ばれる非常用の観音開きの扉があります。
これを開くことでストレッチャーをそのまま載せることができるようになっています。
ご自身のマンションのエレベーターを確認しておきましょう。
また、トランクの鍵は管理人でないと開けて頂けないでしょうから、病院を出発する際などに事前に連絡しておくのがよいでしょう。
5)寺院の読経が聞こえる
もしも寺院に枕経などに来ていただく場合は、読経が近隣に響くことがあります。
6)部屋に冷房はありますか?
ドライアイスのお手当は適切に行いますが、それでもご遺体にとっては冷たい環境の方が望ましいです。可能な限り、冷房のあるお部屋のご用意をお願いいたします。
いかがでしたか?
ご自宅安置をスムーズに行うために、いまからでもこのようなことを確認しておきましょう。
菩提寺って何ですか?
菩提寺(ぼだいじ)とは、その家の先祖代々の供養をしていただくお寺のことです。
菩提寺に対して、そのお寺を支える家々のことを檀家(だんか)と呼びます。浄土真宗では門徒(もんと)と呼びます。
この菩提寺と檀家という関係を「寺檀制度」や「檀家制度」と呼び、この関係は江戸時代の宗教政策から始まりました。
江戸幕府は、キリシタンなどの邪宗門(異教)を弾圧するために、全国民を仏教徒とし、どこかの寺院の檀家になることを強制し、菩提寺は檀家の先祖供養を独占的に取り仕切りました。
先祖供養の強制は、やがて戸籍の管理などにもいたり、寺院は実質的には幕府の出先機関の役割を果たすようになるわけです。
現代は信教の自由が保障されていますから、必ず菩提寺に先祖や死者の供養をしてもらわなければならないわけではありません。
とはいえ、心情的に先祖代々の位牌を預けている、お寺にお墓があるとなると、菩提寺との関係を簡単に断ち切る、というわけにもいきませんよね。
地方から都心に出られた方、その次の代の方になると、故郷の菩提寺に葬儀や法事をお願いするよりも、自分たちの住まいの近くの寺院にお願いする、というのは自然な流れです。
現代人は一所定住型ではなく、あらゆるところに移住してしまうので、1つの菩提寺に代々の先祖供養を任せるというシステムが、すでに時代にあっていないのが現状です。
とはいえ、人は親から命を引き継いで子につないでいくという人間の本質的な部分は変わりません。
菩提寺は信教の自由を縛るもの、と捉える方もいますが、人が生まれる前から死んだあとまでの命のあり方をずっと見守ってくれている場所でもあるわけです。
でも、菩提寺との関係がある方は、今一度その関係性を考えられてはいかがでしょうか。
「遠いから」「お布施が高いから」「人柄が気に食わないから」
このような合理的、経済的、感情的な理由で、菩提寺とのご縁を絶ち切る方は多くいらっしゃいますが、もっと深く、広く、長い目で見られることをお勧めします。